旅立つ子が 多いですね
【虹の橋のたもとのお話 第一部】
天国へ行く道の手前に虹の橋と呼ばれる場所があります。
地上で愛されていた動物は死を迎えると、虹の橋に向かうのです。
そこにはたくさんの草地や丘があり、豊富な食べ物や水、日光の光があり
動物たちは走り回って楽しく過ごすことができます。
病で不自由な身体になったり、年老いたりした動物たちは
ここでは健康を取り戻して、元気になります。
動物たちは満ち足りて幸せなのですが、ひとつだけ不満があります。
それは、自分を愛してくれた人と会えなくて寂しいことでした。
しかし、ある日、一匹が突然立ち止まって遠くを見つめました。
その瞳はきらきらと輝き、身体は喜びで震えています。
突然、その子は仲間たちから離れ、緑の草の中を走りだしました。
あなたの姿を見つけたのです。
そして、再開したその子とあなたとは抱き合います。
二度と離れることはありません。
幸福のキスがあなたの顔に降り注ぎます。
あなたは、愛しいその子の頭をなで回します。
あなたは、愛しいその子の瞳をもう一度覗き込みます。
その瞳は、あなたがずっとずっと忘れることのなかった瞳です。
それから、あなたと愛しいその子は、一緒に虹の橋を渡って行くのです。
天国と地上をつなぐ、虹の橋と呼ばれてる橋があります。
虹の橋の手前には、草原が広がり、いくつかの丘や谷もあります。
人間に愛されていた動物たちは、地上世界での永遠の眠りにつくと
この橋のたもとに来るのです。
ここには、美味しい食べ物といつでもたっぷりお水があり
いつも春のように暖かいところです。
病気を患ったり年老いたりした動物も、ここでは元気になり
遊びながら毎日楽しく過ごすのです。
でも、虹の橋のたもとにいる動物たちの中には、あまり楽しそうではない動物もいました。
彼らは、愛されたことのない動物たちでした。
彼らは、飼い主と一緒に虹の橋を渡る動物たちを
羨ましさの混もった、少し悲しそうな目でいつも眺めていました。
彼らは、地上世界で特別な人間と出会ったことがなかったのです。
しかしある日のこと、彼らがいつものように遊んでいると
虹の橋に向かう道に、誰かがいることに気がつきました。
その人は、動物を飼ったことがなく、飼い主がその子と一緒に虹の橋を渡っていく様子を
やはり少し羨ましそうに、悲しそうな目で眺めていたのです。
実はこの人も、地上世界で虐められたり、愛されることのなかった人でした。
その人が立っているところに、同じように愛されたことのない動物が近づいていきました。
愛されたことのない動物と、愛されたことのない人が近づくと、奇跡が起きたのです。
その人とその動物こそ、本来は生きているときに出会うべきだった
特別な存在である、動物と人間だったのです。
今、虹の橋のたもとで、ようやく彼らは出会うことが出来たのです。
寂しさや悲しさは消え去って、二人の友は一緒になることができました。
そして、虹の橋を一緒に渡っていきました。
ぽちゃ子ちゃん 3月 11歳
メイちゃん 8月 13歳
タフィー王子 8月 17歳
みんな 宝物のように大切にされ 可愛がられていた 幸せな猫さんでした
愛しい子の旅立ちを見送って こころが落ち着くまでには 長い時間がかかります
どうぞしばらくは無理をせず 思い出とともに ゆっくりお過ごしください 合掌
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